フィールドノートは、フィールドで撮影した写真に音声メモ・テキスト・手書きスケッチを統合管理するフィールドドキュメンテーション機能です。GPS座標を自動取得し、すべての記録をWordレポートやZIPファイルとしてエクスポートできます。
「フリーメモ」との違い
「フィールドノート」は写真・音声・GPSを統合管理するフィールド調査ツールです。一方「フリーメモ」は地図上のポイントに紐づくFabric.js描画ノートで、まったく別の機能です。
写真のGPS座標はEXIF情報 → デバイスのGeolocation API → 画面中心座標の3段階フォールバックで自動取得されます。最大30枚の写真を一括で処理でき、大規模な現地調査にも対応します。
主な特徴
- GPS自動取得 — EXIF→Geolocation API→画面中心の3段階フォールバック
- 一括処理 — 最大30枚の写真を一度に取り込み・処理
- AI連携 — Google Vision OCRで手書き文字認識、Whisperで音声文字起こし
- 写真スケッチ — 写真上にペン・蛍光ペン・スタンプで直接描画
- Wordレポート — サムネイル一覧+詳細ページ(座標・標高・住所・位置地図付き)
- ZIP一括ダウンロード — GPS座標をEXIFに埋め込んでエクスポート
- 地図表示 — 全写真をGeoJSONポイント+行動軌跡ラインで地図に表示
写真を選択する
カメラで撮影するか、ライブラリから写真を選択します。Google Driveからのインポートにも対応しています。最大30枚を一度に選択できます。
写真を調整する
写真の向きを0°/90°/180°/270°で回転調整します。EXIF情報から取得されたGPS座標を確認し、必要に応じて手動で修正できます。
情報を入力する
名称を入力し、OCR結果を確認します。音声メモを録音してテキスト化したり、分類用のタグを設定することもできます。
保存・管理する
保存するとマイルームに登録されます。マイルームでは一覧表示・検索・フィルタリング・一括操作・エクスポートが行えます。
一括処理のコツ
複数枚を選択した場合、各写真に対して名称・メモ・タグを個別に設定できます。同じ現場の写真は同じタグを付けておくと、後からマイルームで一括検索・エクスポートする際に便利です。
フィールドノートでは3つのAI機能を活用して、フィールド記録の効率を高めることができます。
文字認識(OCR)
写真を取り込むと、Google Vision APIが画像内の文字を自動認識します。手書きの現場メモや看板、書類の文字を読み取り、テキストとして保存できます。認識結果は手動で編集も可能です。
音声メモと文字起こし
録音ボタンを押すと、最大5分間の音声メモを記録できます。録音中はWeb Speech APIによるリアルタイムプレビューが表示されるため、認識状況を確認しながら話せます。録音完了後、OpenAI Whisper APIで高精度な日本語文字起こしが行われます。
OCRと音声の活用例
- 手書きの点検シートを撮影 → OCRでテキスト化
- 現場の状況を音声でメモ → Whisperで文字起こし
- 銘板・表示板を撮影 → 型番・仕様をテキスト抽出
音声メモの録音時間について
音声メモの録音は最大5分です。5分を超える場合は、複数回に分けて録音してください。文字起こし精度は静かな環境で話すと向上します。
写真の上にペン・蛍光ペン・スタンプで直接描画し、注釈やマーキングを加えることができます。損傷箇所の指示や測定ポイントの記録に便利です。
描画ツール
スタンプ機能
写真上にアイコンスタンプを配置できます。10種類の定型スタンプに加え、カスタムスタンプにも対応しています。
定型スタンプ一覧
- 判定系 — OK / NG / 要確認
- 警告系 — 危険
- 指示系 — 矢印
- 情報系 — 日時 など
- カスタム — 任意のテキストやアイコンを登録可能
スケッチの保存について
スケッチは元の写真とは別レイヤーで保存されるため、後から編集・削除が可能です。Wordレポートやzip出力時には、スケッチが写真に合成された状態で出力されます。
保存したフィールドノートはマイルームで一元管理できます。検索・フィルタリング・一括操作で大量のフィールドノートを効率的に扱えます。
検索・フィルタリング
- タグ検索 — 設定したタグでフィルタリング
- 全文検索 — 名称・メモ・OCRテキスト・音声文字起こしテキストを横断検索
- GPS座標フィルタ — GPS座標の有無でフィールドノートを絞り込み
一括操作
チェックボックスで複数のフィールドノートを選択し、以下の一括操作を実行できます。
- 一括削除
- 一括タグ変更
- Wordレポート出力(選択した写真のみ)
- ZIP一括ダウンロード(選択した写真のみ)
- 地図に全写真を表示
地図表示機能
GPS座標を持つフィールドノートを地図上にGeoJSONポイントとして表示します。撮影順に行動軌跡ラインも描画され、調査ルートの確認や報告書の補助資料として活用できます。
フィールドノートのデータをWordレポートやZIPファイルとして出力できます。
Wordレポート出力
選択したフィールドノートから.docxファイルを自動生成します。レポートには以下の内容が含まれます。
レポートの特徴
- スケッチは写真に合成された状態で出力
- GPS座標から住所を自動逆ジオコーディング
- 位置地図は地理院タイルを使用した小縮尺地図
- OCRテキスト・音声メモテキストも記載
ZIPダウンロード
選択したフィールドノートの画像ファイルをZIP形式で一括ダウンロードします。
- 写真にGPS座標がある場合、EXIF情報にGPS座標を埋め込み(写真管理ソフトで位置情報を活用可能)
- スケッチ付きの写真はスケッチ合成済み画像として出力
- ファイル名は名称ベースで自動命名
地図表示
GPS座標を持つフィールドノートを地図上にプロットし、撮影位置の分布や移動経路を可視化します。
- GeoJSONポイント — 各写真の撮影位置をマーカー表示
- 行動軌跡ライン — 撮影順にラインを描画して調査ルートを可視化
報告書作成のワークフロー
現場でフィールドノートを記録 → マイルームでタグ検索・整理 → Wordレポート出力 → 必要に応じてWord上で追記・編集。この流れで報告書作成の時間を大幅に短縮できます。
📋 現地調査(損傷箇所の記録)
- 構造物の損傷箇所を撮影し、スケッチでクラック位置や寸法を記入
- NGスタンプや要確認スタンプで判定結果を写真に直接付与
- 音声メモで現場状況の補足説明を録音・文字起こし
- Wordレポートで調査報告書を自動生成
🚨 災害調査(被害状況の集約)
- 複数の調査員が各現場でフィールドノートを記録
- GPS座標付きの全写真を地図上に表示して被害分布を把握
- 行動軌跡ラインで調査済みエリアと未調査エリアを可視化
- タグで被害種別(浸水・倒壊・土砂など)を分類し、種別ごとにレポート出力
🏗️ 土木測量(定点観測・施工記録)
- 施工前・施工中・施工後の定点写真を同じタグで管理
- 測量杭や境界標の写真にGPS座標を紐付けて位置管理
- OCRで銘板の型番・仕様を自動テキスト化
- ZIPダウンロードでEXIF付き写真を写真管理システムに取り込み
チームでの活用
複数の調査員がそれぞれフィールドノートを記録し、地図表示機能で全員の調査結果を統合表示できます。タグを事前に統一しておくことで、後からの集約・レポート作成がスムーズになります。
フィールドノートを使ってみましょう
右上メニュー → フィールドノート
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